吟遊詩人とは

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吟遊詩人をご存知でしょうか。吟遊詩人はFF11のジョブのひとつで有名になりましたが、吟遊詩人というとメルヘンな空想上の世界の存在と思いがちですが、実は、吟遊詩人(ミンストレル)とは、旅をしながら楽器などを片手に詩(うた)を吟じることを生業(なりわい)とした歴史上の人たちのことです。

吟遊詩人(ミンストレル)の一般的な印象といいますと、中世ヨーロッパの王侯・騎士道華やかなりし時代に、竪琴片手に宮廷や街々を旅しながら、詩を吟じる姿をイメージする人が多いと思いますが、実際に、文字や書物、娯楽、音楽に触れる機会の少なかったヨーロッパ中世社会においては、吟遊詩人(ミンストレル)は、文化の担い手として重要な役割を果たしていたようです。

最近は、歌声喫茶店「吟遊詩人」やFF11ゲームの人気のジョブ「吟遊詩人」など、にわかに吟遊詩人ブームになっています。実益一辺倒でギスギスしがちな現代社会において、自由で人生を豊かに謳歌している象徴のように見える吟遊詩人が今、あらためて見直されるようになったということなのかも知れませんね。

吟遊詩人の意味と歴史を調べてみました。

中世ヨーロッパの吟遊詩人の歴史

吟遊詩人といいますと、英語圏文化におけるミンストレルをイメージする方が多いのですが、実際には洋の東西を問わず、様々な時代にまたがって、吟遊詩人に相当する人たちがいたことは、あまり知られていません。

歴史上の吟遊詩人は当時、様々な名前で呼ばれていました。

中世スペインやフランスでは、トルバドール・トルヴェールと呼ばれていました。「アーサー王物語」「トリスタンとイゾルデ」など今でも広く愛されている中世英雄物語をつくりあげたのが、当時の吟遊詩人、トルバドールやトルヴェール達です。

中世ドイツでは、吟遊詩人はミンネジンガーとよばれていました。中世ドイツの吟遊詩人ミンネジンガーも、「ニーベルンゲンの歌」という名作を残しています。

中世アイルランド・ケルト民族の吟遊詩人は、バード(鳥?)と呼ばれていました。深い森と自然を愛するケルト語で歌われたケルトの吟遊詩人バードの詩は、非常に美しかったといわれています。現在では「ケルティック・ウーマン」やエンヤの歌声に、ケルトの吟遊詩人バードの血は脈々と息づいていると思います。

中世ドイツでは、

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世界の吟遊詩人

吟遊詩人は中世ヨーロッパの吟遊詩人たちが有名ですが、実は世界中に著名な吟遊詩人がいたことが知られています。

まずギリシア時代は、一流の戦士は歌が歌えるのがたしなみのひとつであったそうですし、シュリーマンが傾倒した「ホメロス物語」も吟遊詩人が伝承することで現在まで残っているとのことです。

中世ヨーロッパ時代以前に文化を大きく発展させていたイスラム社会でも、吟遊詩人は非常に重要な文化の担い手でした。「ルバイヤード」のオマル・ハイヤームやイブン・バトゥータなどは世界史の教科書にものっている有名人ですよね。^^

また中国の文化人たとえば、杜甫や李白の書いた漢詩も、文章というより美しい韻で吟じることが重要視されていましたから、彼らは東洋版の立派な吟遊詩人といえるでしょう。杜甫や李白は実に美しく自分達の漢詩を吟じたといわれています。

日本においても、中世の琵琶法師の「平家物語」などは立派な吟遊詩人ですし、北米の先住民族、インディオたちは今でも、楽器にあわせて、祖先や自然を美しく詩って見せてくれています。

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こうして見てきますと、世界中に吟遊詩人がいたし・そして今もいて文化の担い手として大切な役割を果たしてくれているということだと思いました。